従来、カメラレンズや顕微鏡レンズ、検査用レンズ、投影レンズなどを設計するレンズ設計技術は、かなり専門性の高い、他の領域からは手の出しにくいものであると看做されて来ました。現在でも、設計性能が高く、製造の結果、やはり安定した性能を示すレンズを設計することには、確かに状況に応じた高い設計技術が必要かもしれません。
しかし、今日、コンピュータ演算速度、光学設計ソフトの長足の発展により、その最初に立ちはだかる壁は以前と比べて、コスト面も含めて相当低いものとなってまいりました。今まで経験に頼ってきた部分のかなりを計算機が肩代わりしてくれる時代となりました。また、CADとの連携、画像処理や、照明系の知識など、これまでの光学設計では必要でなかった分野の知識をもった光学設計者の存在も求められ、設計者像は多様化しています。
そこで、こうした他分野の知識をお持ちの方が、レンズ設計の経験に拠らない、実践的な基本を体得することによって、よりそれぞれの会社のニーズに即した、オリジナリティーのある新しいタイプの光学設計者に成長していかれることも十分に考えられます。
本講座では、こうした実践的な基礎を習得していただくことを旨としています。
より、具体的には、非球面を使った一般的な5、6枚程度の単体のデジタルカメラ用レンズの光学設計が出来ること(或いはそれと同等のレベルの光学系を設計できること)を目的として行う実習講座です。教習課程を経て受講者が必ず設計できるよう指導いたします。
- 講義項目
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- 第1回 レンズ設計理論基礎講義
- 第2回 実習 光学設計の手法、ソフトの働きの理解
- 第3回 実習(課題決定)
- 第4回 実習+レンズ派性・発展等の講義
- 第5回 実習+光学系評価のための講義
- 終了試験:実習終了後、課題に対しレンズ設計dataを行い提出
- 課題評価:設計dataに対する評価、コメントを付け所属会社への提出
- 日時
- スクリーニング5回(5日間・6時間/日)
- 実習間隔
- それぞれ一ヵ月以内(相談に応じます)
- 会場
- 後日決定
- 受講料
- 800,000円(税込) 1名(受講は2名まで可)
- 申込方法
- 光学設計講座お申込画面からお申込いただくか、直接お問い合わせ頂けますようお願い致します。TEL:03-5833-1332