産業用レンズ拡散板:LSD(Light Shaping Diffusers) - 特徴・仕様
レンズ拡散板:LSD(Light Shaping Diffusers, Luminit)は微小でランダムなレンズアレイの拡散機能により光を拡散整形し、照明ムラを解消する光拡散シート・光拡散フィルム(光学シート・光学製品)です。 必要な範囲にだけ光を配光できるので効率的な照明を実現できます。
紫外線・可視光・近赤外線で使用可能な素材をそれぞれ用意しているため、波長にかかわらずお使いいただけます。(240nm~1100nm)
ポリカーボネイトやアクリルのシート上にミクロンサイズのレンズが完全にランダムな状態に配置されています。そのため、光源の輝度ムラを完全に消し去りつつ、任意の角度に拡散する均質度の高い光を得ることができるのです。また、その透過率は大変高いため(85~92%)、光源の光を無駄にする事なく利用することが可能です。
主な用途は高品質な一般照明や産業用光源装置などですがその他の照明にも幅広く応用することができます。(実用例はこちら)
※Light Shaping Diffusers (LSDs®)、Light Shaping Diffuser、 ライトシェイピングディフューザーは、米国「Luminit, LLC」の製品です。
※株式会社オプティカルソリューションズは、「Luminit, LLC」が指定した日本正規代理店です。
構造の特徴 – レンズと同等の効果
レンズ拡散板:LSDの表面にはサイズの微小なレンズが、完全にランダムな状態で形成されています。
この微小なレンズが設計通りの拡散角で光を屈折させます。
また、これらレンズの完全にランダムな配置が光源の輝度ムラを緩和させて均質な照明を実現します。
配光の特徴 – レンズと同等の効果
レンズ拡散板:LSDを透過した光は、光源の輝度ムラを大幅に緩和する均質な光でありながら、特定の角度の拡散角を持ちます。
配光制御
拡散角特性
入射した光は決められた範囲に配光され、同時に高い均一性が得られます。LSDの拡散角度は中心照度の半値を全角表示したものです(FWHM)。
各種LSDでの照射パターン例
高い透過率
拡散角度により異なりますが400nm~1100nmの波長域で85%~90%の高い透過率を実現しました。LEDなどの微弱な光源のパワーを充分に活用できます。また、紫外線用としてUV透過アクリル(ACUVT)基板製品、合成石英基板上にゾルゲル石英を施した製品を用意しています。
なお紫外線用製品は製作可能な拡散角度、基板厚み等に制約がありますので事前にお問い合わせ願います。
透過率特性
同等製品比較
レンズ拡散板:LSDの拡散方式はこれまでの拡散板のものとは大きく異なります。通常の拡散板にはその材料の中に微小な粒子が混ぜられており、その粒子によって光が拡散反射されるため、無駄な反射が発生します。
それに対してレンズ拡散板:LSDは微小なレンズによる屈折を用いて効率よく光を拡散させています。そのため、レンズ拡散板:LSDの光透過率はこれまでの拡散板に比べてはるかに高い性能を発揮するのです。
透過率比較(積分球による計測)
ディフューザ | LSD(20度) | アクリル乳白板 |
---|---|---|
透過率 | 90% | 65% |
- 相談から解決までの流れ
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オプティカルソリューションズは光学に対し困った事柄を、お客様の立場にたって解決のお手伝いをしています。
カメラレンズの様な点と点で結ぶ結像系はもとより、指定範囲を均一に照明する照明系、光を測定する測定器に関してもお手伝いが可能です。-
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