『照明のパラダイムシフト』

第253回光交流会オプトフォーラム
『照明のパラダイムシフト』
講 師  シーシーエス株式会社 技術開発本部 増村茂樹氏
第253回のオプトフォーラムは シーシーエス株式会社 技術開発本部 増村茂樹氏に講演していただきました。
照明のパラダイムシフトと題し、マシンビジョン画像処理システムにおける照明の役割人の視覚用照明との違いなど実演実験を交えながら解説いただきました。
人が「見える」ということは、目で物体を映像としてとらえている。3次元の物体が光により明るく照らされ映像情報として心の世界(潜在意識など)により理解される。機械の場合はCCDなどで映像情報を取り込むが、物体認識させるには3次元情報のみで他の情報は使うことができない。したがい3次元情報を全て入力できても画像を理解させることは極めて困難となる。人はりんごを見て意識的にりんごと判断できるが、機械にりんごの映像からりんごと認識させるには膨大なデーターがあっても困難である。
人は物体に光が当たった時の光の変化量など相互作用で物体を認識しているマシンビジョン照明は「何を・どのように」見るか、光物性の研究と同じ考え方で、光と物体の相互作用のどの部分を特徴情報として可視光を利用し抽出するか、これがマシンビジョン照明の重要なポイントになるとのことでした。
実演では照明機材を会場に持ち込み特徴情報の抽出方法を実演していただき、マシンビジョン照明の役割を明確に実証していただきました。またJIIA日本インダストリアルアメージング協会の紹介として、レンズ、カメラ、画像処理、通信、計測解析等の産業用画像分野で規格統一など照明分野での活動をお話いただきました。増村様、ご多忙のところ貴重なお話をいただきありがとうございました。

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