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8.表面の粗さについての考え方

LED照明ノーツ8.表面の粗さについての考え方
今回は、本連載中のBSDFについての回でも触れた3)、光の回折・拡散・散乱(BSDFはこれらの現象を定量的に表現するためのものであるが)の原因となる物質表面の粗さについて考えてみよう。ここでは表面荒さについての最もシンプルな表現方法について解説させていただきたい。
1.正弦波状表面における散乱
2.粗さの表示
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44.結像系、光束の切り口における照度

光学設計ノーツ44.結像系、光束の切り口における照度
今回は、微小な光源から出た光が結像光学系を通過し結像している場合に、光学系通過中の光束の切り口においての照度分布について考える。
また、光学設計・評価における完全拡散光源の取り扱いについても考察したい。
1.光束切り口における照度
2.完全拡散面の光学シミュレーションにおける考え方
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43.光源の形状と照度の関係、そしてNAについて

光学設計ノーツ43.光源の形状と照度の関係、そしてNAについて
今回は、立体的な形状を持つ光源が、ある距離離れた微小平面にもたらす照度分布について考えてみよう。
実用的に役立つ結果を得ることが出来る。
また、そこから結像系の集光能力を表す開口数、NAについても言及する。
1.任意の形状の光源のもたらす照度
2.NAについて
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【改訂】7.光源光度データからの照度分布の予測(20年4月)

今回はLEDから放射される光を制御して、(LEDを複数個配置したり、レンズ、ミラー、拡散シートなどの光学素子を適当な位置に付加したりして、)所望の照明光を得るための設計・評価技術の基礎となる、光源データ、照度計算の考え方について解説させていただきたい。
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42.結像における余弦則により正弦条件を求める

光学設計ノーツ42.結像における余弦則により正弦条件を求める
本連載17回よりクラウジウスの関係から、輝度不変則を導き、さらに正弦条件を導出した。
また18回においては共役関係にない二つの微小光斑の間でのストローベルの定理を導出し、エタンデューと呼ばれる量が得られた。
また19回では輝度不変則によらずに、17,18回とは異なる考え方で正弦条件を導いた。
今回はこの、19回での手法を再び取り上げ、そこに含まれていた結像における余弦則というものをクローズアップし、輝度不変則、正弦条件、ハーシェルの条件等について改めて考えを廻らせたい。
1.結像における余弦則
2.正弦条件
3.ハーシェルの条件
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6.シミュレーションにおける散乱・拡散の表現

LED照明ノーツ6.シミュレーションにおける散乱・拡散の表現
様々な様相を呈する、散乱・拡散現象を如何にコンピュータによる照明シミュレーションに用いる事ができるような形で表現できるかは重要な事柄であり、BSDFもその重要な手法の一つであった。
ここでは、さらにBSDFについて、またより直感的で簡単な散乱の表現について考えてみたい。
まずは照明系における拡散性要素の重要性についてから触れさせて頂くこととする。
1.明るさを測定する場合の拡散性の重要性
これまで、明るさを表す単位そのものについては説明をさせて頂かなかったが、
ここで、拡散性の重要性を示す上で必要な、二つの重要な単位について触れさせて頂く。
たとえば図1にある様にスクリーン上に画像が投影されているとする。
もちろん光学系による結像性能を知ることも重要であるが、照明系によるスクリーン上の明るさが均一であることはまず、重要となる。
こうした場合に、もしスクリーンによる光の拡散が位置、方向に対して均一であれば、測定されるべき測光量は照度と言うものである。
照度は披照明面に単位面積あたり、単位時間あたりに達する光のエネルギー(光束)を表す。微小面積dSに到達する光束がΦであれば…。
2.拡散シートのいくつかの効能
3.拡散面の表現について
4.参考文献
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41.部分的コヒーレント結像の考え方 11

光学設計ノーツ41.部分的コヒーレント結像の考え方 11
前回に引き続き、部分的コヒーレント照明下における結像光学系のOTFについて解説させていただく。
3. 代表的な部分的コヒーレント光学系のOTF計算
4. 部分的コヒーレントOTF計算式の解釈
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5.基本的な反射、拡散におけるBSDFについて

LED照明ノーツ5.基本的な反射、拡散におけるBSDFについて
前回は物質表面の反射・拡散・透過特性を表す関数、BSDFの基本的な定義・性質について説明させていただいた。
理論的な様々な数式からこの関数を決定する事は勿論可能であるし、測定値からこの関数を決定していく事も可能であると言う、実に応用性に富んだ概念である。またどの様なBSDF関数が、換言すれば、拡散分布が、使用目的を達成するために、光学要素の表面に施されるのが適当か?等の解析的な考察にも役に立つ。
今回はそうした折にも有用である、完全拡散、整反射などの基本的な光学現象におけるBSDF関数について触れさせていただきたい。
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40.部分的コヒーレント結像の考え方 10

光学設計ノーツ40.部分的コヒーレント結像の考え方 10
前回は部分的にコヒーレントな状態における結像を考える上で重要なtransmission cross-coefficient(TCC)について考えたが、今回からは、TCCから考察される、光学設計には直接重要なものとなる部分的コヒーレント光学系のOTFについて触れさせていただきたい。
今回はOTF導出のための、TCCの変形について解説させていただく。
なお、導出についての座標、光学系配置、変数については前回、前々回におけるものと同じである。
換算座標で書き直した図1をご参照いただきたい。
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4.BSDFについて

LED照明ノーツ4.BSDFについて
 様々な照明系を設計する際には、しばしば光を適当に散らすことの出来る拡散面は重要な要素となる。
当然LEDを用いた照明系においても同様であり、詳しくは本連載において何れ触れさせていただくつもりではあるが、色むらを消したり、影を目立たなくしたり、輝度の集中を避けて品位の高い照明系を目差す場合にも必須となる。
実はこうした拡散面の性質をコンピュータ・シミュレーション的に表現する事は、とくに一般的に利用可能なコンピュータ性能がプアな時代には簡単ではなかった。
また様々な計算方法も存在した。しかし現在では確率的なモンテカルロ法により照明計算のための光線追跡を行うことも主流となり、またこの計算方法にも相性が良く、拡散面の情報は今回解説させていただくBSDF関数によるデータの蓄積、活用がやはり最も汎用性もあり、便利ではないかと言う意見が、多くの照明系評価ソフトにBSDFによる拡散面の表現機能が装備されている事からも判るとおり、説得力を持つに至った。この背景にある、これまでセンシティブ過ぎて困難であったBSDFの測定が現場レベルでも可能となって来たことの意義も大きい。
 
今回は、まず、このBSDFについての基本的な解説をさせていただきたい。
1.表面の散乱反射特性・BRDFの概念
LED照明ノーツ4.BSDFについて全文を読む
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