散乱に付いて質問を受けましたのでその違いを簡単に記載します。
光が波長より充分、小さな反射粒子(例えば波長の1/10)に当った時に 散乱光は波長の影響をうけます。青空が青いのも太陽光が微細な粒子に当たり、青い光が赤より折り曲げられて地上で見る人には、晴天の空を青く見せます。これをレイリー散乱(Rayleigh scattring)と呼んでいます。
もし 粒子が波長より充分大きい場合、光は粒子に当っても波長依存性がないため白く見えるのです。霧やスモックが白く見える現象です。これは便宜的にミー散乱(Mie)と呼ばれています。ミー理論は多くの場合、物体の大きさが数μ程度から100μ程度の大きさに用いられています。大気中の水滴のほか、媒質中の粒子などによる散乱の解析に用いられています。
また これらの中間の大きさは共鳴領域と呼ばれて光学設計時に充分、検討が必要な領域です。
詳しくは これから実施する当社主催の光学設計講座でお教えします。