光交流会第232回 20周年記念フォーラム
第二部 演題「農業分野における光技術の応用」
講師:岩井万祐子氏 光産業創成大学院大学院生、(株)ホト・アグリ 代表
具体的にはLEDを用いた植物栽培についての報告でした。浜松市内に実験農場を構え試行錯誤の毎日のようでした。その成果の一部なのでしょう、サラダ用の野菜を出荷したところ大変な好評をもってまたたくまに売り切ってしまったという報告には思わず拍手を送りたくなりました。ビジネスとしての見通しを、少しずつでも確かなものにしていけるようこれからの努力と幸運を願わずにはいられません。なお、当日の聴講者のなかに農文協の方がいらしており、翌日に簡単な感想を送っていただきました。岩井さんの励みになればと思い、それを掲載します。
普段はあまり話題にならない世界ですが、農業の世界でも「光」は注目されており、LEDの利用も報告にあった機能性の向上だけでなく、病害虫防除、開花時期の調節、寡日照期の収量の大幅アップ、鮮度保持などでの効果が認められており、研究がされているだけでなく実際の利用も広がっております。
昨日は、特に機能性の向上への着目と、その事業化ということでしたが、それなりにおもしろく聞きしました。全面展開にはコストが問題になっているようでした。電気代は安くて済むらしいので、設備投資にかかるのだと思います。
ともあれ、ああいう若い人(その前の方も含めて)が、意欲的に取り組んでいるのはいいですね。
文:高木 貢一