『わが社の技術・製品発表会』

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第252回光交流会オプトフォーラム
『わが社の技術・製品発表会』
講 師 株式会社アタゴ 開発1部 田中政之介氏
   CBCオプテックス株式会社 営業部 渡辺圭一氏
   株式会社ベストメディア 商品開発部 稲畑達雄氏
今回は第22回通常総会のあとに光交流会の会員3社が約30分で自社の技術・製品の発表会を行い、その後恒例の情報交換会を行った。「わが社の技術・製品発表会」は定期的に行っているが今回はちょうど1年ぶりの開催となった。
最初に発表した株式会社アタゴ田中政之介氏は、板橋に本社をおいて国内はもちろん世界各国へと進出している自社の紹介から始まり、アナログ式・デジタル式の屈折計の原理、屈折率の特性、屈折計の利用分野等を分かりやすく丁寧に説明して頂いた。また実際に数種類の屈折計の製品を発表中に回覧して頂き、合わせてアタゴ社の製品各種を紹介して頂いた。さらにJCSS校正事業者として屈折率のトレーサビリティ体系の確立に関しての取り組みについてご紹介して頂いた。
続いてCBCオプテックス株式会社渡辺圭一氏は始めに自社紹介として、設立当初は「瓶ビールの破損防止を真空蒸着で出来ないか」ということから現在の光学薄膜事業へと発展し、現在のCBCグループに所属した経緯に至るまでを紹介して頂いた。また保有設備として蒸着装置各種、超音波洗浄機、原子間力顕微鏡等のご紹介。また主力商品の誘電体多層膜コーティング等各種製品の特徴のご説明やご紹介。さらに樹脂製品への光学コーティング等の開発案件のご紹介と多くのことを丁寧に発表して頂いた。
最後に株式会社ベストメディア稲畑達雄氏は、元カメラメーカーでカメラの設計をされていたという自己紹介の後、昨年5月より自社で発売した照明光学系シミュレーションソフトで「私の人生でもある」とおっしゃる「照明Simulator」をメインにご紹介して頂いた。従来の外国製ソフトの煩雑な入力の不満を解消すべく、取り扱いに優れしかも精度の高い純国産ソフトを目指し見事にそれを販売にまで実現し、実際にデモンストレーションを行い操作性に優れたソフトであることが聴講者一同納得出来た。
今回は、光交流会という異業種交流会ならではの各分野からのキャスティングとなり、大変有意義な発表会となった。発表会の終了後の情報交換会においても、大変盛り上がり、2時間がとても短く感じられた。
懇親会は、元ゼンザブロニカ工業の進藤忠男氏の乾杯に始まり、最後は今回のオプトフォーラムにて光交流会の幹事を退任することになった吉村泰信氏と荒川健一氏に対し長年に渡る功績を称えて会を終了した。
報告:島 正知

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