ky
sinθ=(2
m
-1)π/2 (7)
の時に節をもつ定在波が現われている。
x
方向には位相速度が 1/cosθ速まっただけの一般
形の正弦波が進行する。この正弦波が
y
方向には(6)式で表される
y
方向には固定された振
幅のウエイト関数を伴って伝播すると考えられる。従って、ある時間内で強度平均して考
えれば(7)式で決まる位置にλ/(2sinθ)周期の節(強度0の部分)を持つ干渉縞が観察され
る。
3. スラブ導波路における定在波
2次元的に、x-z 方向には均質な広がりを持つ、3層のスラブ導波路を考えた場合(図 3)、
光波は屈折率の高いコア層内を全反射しながら進む。
x
方向には系は閉じていないので全
反射条件を満たす入射角度範囲の光波は、この方向についてのみ考えれば全て導光されて
行く様に見える。しかし、
y
方向には低屈折率のクラッド層により、全反射する光波の
y
成分は封じ込められている。従ってビーム径がコア厚に近い大きさであれば、上記2節に
おけるように、光波の
y
方向成分について考えると、境界に入射する光波と、そこで反射
する光波とで両側のコア境界からそれぞれ微少量
d
δ、クラッド側に入り込んだ位置を節と
する定常波が発生する。定常波はこれら節を(4)式於ける、
x
=0,
x
=
L
の位置として、(5)式で
定まった状態をとらねばならなく、自由に全反射を利用して光波が入射・伝播出来るので
はなくコア、クラッドの屈折率、寸法、波長、入射角度などが一定の条件を満たす必要が
出てくる。それらの値により導波路中の電磁界分布のモードも定まる訳である。