2. 正弦波格子像とコントラスト、そして MTF
上記(7)式より、正弦波格子
O
(x)の像
P
(x)は、やはり正弦波格子であり、その周波数は物体と
同じであるが、振幅が元の 22 SC 倍になり、位置が初期位相項の影響分だけ横に移動し
ている事が分かる(図 2)。
元信号とのピークのずれ量、つまり
P
(x)における原点から位相が0の位置までの距離は、2
sx
-=0 より
s
x
2
(8)
となる。明らかに、(5)(6)式から、I(xi)のフーリエ変換を考えれば
iiiiiii dxsxisxxIdxisxxI }2sin2cos{2exp
iSC
となり、上式左辺は(3)式においての LSF の正規化を前提としているので、1次元における OTF の
定義(連載前回(9)式参照)であり、従ってその絶対値 22 SC はMTFであり、はPTFそのも
のである。