さて、T4 項を無視した上で(6)式を(3)式に代入し、(3)式積分内で敏感な影響
を与えない exp 外の sをzととして積分の外に出すと、
00
00
00
22
exp,
2
exp, dydx
z
yyxx
ikyxg
z
yx
zik
z
i
yxU
(12)
が得られる。これは前回に求めたフラウンホーファー回折近似式そのものである。
無収差の光学系によりフラウンホーファー回折像が得られることが分かる。
と言うことは前回におけるような空間周波数領域における変数の取り方を変え
れば、
z
x
x 、
z
y
y -(13)
レンズによる軸上点光源の無収差回折像は一般的に言って、以下の如くに瞳関数
のフーリエ変換で得られることになる。
000000
22
2exp,
2
exp, dydxyxiyxg
z
yx
zik
z
i
Uyxyx
(14)
2. 参考文献
1) M.Born & E.Wolf : 光学の原理Ⅰ、第 7版/草川徹訳(東海大学出版会,2005)
2) 辻内順平:光学概論Ⅱ(朝倉書店、東京、1979)
3) 鶴田匡夫:応用光学Ⅰ(培風館、東京、1990)
4) 谷田貝豊彦:光とフーリエ変換(朝倉書店、東京、1992)
5) J.W.Goodman:Introduction to Fourier Optics 2nd.edi.
(McGraw-Hill,NewYork,1996)
6) 牛山善太:波動光学エンジニアリングの基礎(オプトロニクス社、東京、2005)