ここで、上記原稿面 Aの後ろにさらなる物体面 Bを想定し、この面上の点 Pi を考えれば(図
1)、それらの点における透過関数はこれらの点における複素振幅場を考えれば良いわけであ
るから、Q’i から Pi までの透過関数を用いて
iiiii dQPQKQSKPsK
,,,,,,
(13)
と表せる。また(8)式と同様に考えて
dSPSKPSKSIPPJ
,,,,, 2
*
1
2
2112
(14)
2122
*
2
*
111
2,,,,,,,, QdQdSdPQKQSKPQKQSKSI
(8)式から
2122
*
1121122112 ,,,,,, QdQdPQKPQKQQJPPJ
(15)
となり、A,B 面上の各点間の透過関数が分かれば相互強度の伝播を計算することが出来る。
結像を、光源から原稿、光学系、像面と通じて総合的に表現するためには重要な関係であ
る。
3. 参考文献
1) M.Born & E.Wolf : 光学の原理Ⅲ、第 7版/草川徹訳(東海大学出版会,2005)
2) 小瀬輝次:フーリエ結像論(共立出版社、東京、1979)
3) 牛山善太:波動光学エンジニアリングの基礎(オプトロニクス社、東京、2005)
4)Emil Wolf :Introduction to the Theory of Coherence and Polarization of Light
(Cambridge University Press,Cambridge,2007)