1
22
2 yx ff
となり、エバネッセント波の存在が考えられることになる。このエバネッセント波を
z
=0
面の極近傍(波長程度)で検知することにより、波長より細かい構造を観察することが出
来る。
また、(18)式から、実際の平面波の式を考えれば、
rkiAu
exp (54-2)
なので、
1
2
exp2exp0;, 22
zyxiAU (19)
最初の exp の項は、z軸方向に傾きを持たない等位相面による平面波形成を表現する。と
ころが、振幅
U
を一定にするためには
z
が一定でなければならない。従って、等位相と等
振幅が平面波上で両立しない。この様な波を不均質な波(inhomogeneous wave)と呼ぶ。
等位相面と等振幅面が一致する、(54-14 )式で表わされる一般的な波は均質な波
(homogeneous wave)と呼ばれる。
3. 参考文献
1) 飯塚啓吾:光工学(共立出版、東京、1983)
2) 石黒浩三:光学(共立出版、東京、1953)
3) 大頭仁、高木康博:基礎光学(コロナ社、東京、2000)
4) 大津元一:現代光科学Ⅰ(朝倉書店、東京、1994)
5) 霜田光一:レーザー物理入門(岩波書店、東京、1995)
6) 三好旦六:光・電磁波論(培風館、東京、1995)
7) M.Born & E.Wolf :Principles of Optics,7th edition(Pergamon Press,
Oxford,1993)/草川徹訳:光学の原理(東海大学出版会,2005)
8) ヤリーブ:光エレクトロニクス基礎編(多田邦夫、神谷武志監訳)
(丸善、東京、2002)
9) J.W.Goodman:Introduction to Fourier Optics 2nd.edi.
(McGraw-Hill,NewYork,1996)
10)R.Guenther:OPTICS(John Wiley & Sons,1990,New York)
11)E.Hecht:OPTICS
2nd.edi.(ADDISON-WESLEY,Reading,1987)
12)牛山善太:波動光学エンジニアリングの基礎(オプトロニクス社、東京、2005)