から簡単に、
1
d
xkn
なる条件が必要なことが分かり、
nkn
xd2
1 (15)
となるので、(11)式の結果から、
x
d
の値を得ることが出来る。完全導体中、導電率
となれば
x
d
0となることが理解できる。斯様に、導体内、特に金属内に入り込む光は、
急速に吸収され(全反射の場合と異なる)、減衰するので我々は金属境界面においての現象
としては反射を、主に考慮することになる。
因みに、誘電体では電導率 0となるため(10),(11)式において、
rr
n
2 (16A)
0
22
n (16B)
となるが、実在の導体に於いて電導率 は、これらの間の有限の値をとる。
3. 参考文献
[1] M.Born & E.Wolf : Principles of Optics, 6th edition (Pergamon Press, Oxford,1993)
/草川徹、横田英嗣訳:光学の原理(東海大学出版会,1977), pp.237- 239.
[2] 辻内順平:光学概論Ⅰ(朝倉書店、東京、1979), pp.42- 46.
[3] 龍岡静夫:光工学の基礎(昭晃堂、東京、1990), pp.171-172.
[4] 牛山善太:波動光学エンジニアリングの基礎(オプトロニクス、東京、2005).