1 0.017452 0.005 0.000 0.0000 0.0000
5 0.087156 0.127 0.000 0.0000 0.0000
10 0.173648 0.510 -0.001 0.0000 0.0000
15 0.258819 1.152 -0.004 0.0000 0.0000
20 0.342020 2.060 -0.013 0.0000 0.0000
25 0.422618 3.245 -0.031 0.0001 0.0000
30 0.500000 4.720 -0.065 0.0004 0.0000
35 0.573576 6.501 -0.122 0.0011 0.0000
40 0.642787 8.610 -0.213 0.0025 0.0000
45 0.707107 11.072 -0.347 0.0051 0.0000
50 0.766044 13.918 -0.541 0.0099 -0.0001
55 0.819152 17.186 -0.811 0.0180 -0.0002
60 0.866025 20.920 -1.181 0.0312 -0.0005
65 0.906308 25.174 -1.676 0.0520 -0.0009
70 0.939693 30.014 -2.330 0.0840 -0.0018
75 0.965926 35.517 -3.184 0.1321 -0.0032
80 0.984808 41.780 -4.288 0.2029 -0.0055
85 0.996195 48.920 -5.706 0.3056 -0.0094
90 1.000000 57.080 -7.517 0.4525 -0.0157
表2 sin の近似計算(%)
15 度くらいまでであれば、なんと sinθをθと乱暴に置き換えてしまっても誤差は 1%程
度なのである。勿論これは一回の屈折についてだけの誤差であり、一本の光線は光学系内で
何回も境界面と出会い屈折する可能性もある。また、光線と面が交わる座標もその都度ずれ
ていくことになり(光線の角度と高さの誤差(図1)、曲面形状の三角関数近似による誤差
(図2) 等も乗ぜられ誤差分布の範囲は急激に増えていくことになり、簡単には誤差は十分
小さいのか?等の議論はできないが、単純に一回の屈折ではこれだけしか、角度の誤差は出
ない。それに続く 3次近似ではさらに誤差は小さくなる。60 度付近まで1%に達しないの
である。5次、7次収差になると、計算は大変になるが、さらに微小な誤差となる。この 3
次近似は精度、計算負荷、計算結果の見通しのバランスが良く、3次収差論という光学設計
においては、1次近似の近軸理論と同様に、非常に重要な収差理論を形成する。以下には表
2の結果の絶対値をとったグラフ(図 3)を示す。縦軸が誤差の%であり、横軸が 0度から
90 度までの角度である。