これらの結果が顕著に表れるカメラなどの一般的な結像系には用いることが出来ない。瞳径が比
較的小さい(眼により光束が絞られる)、望遠鏡の接眼レンズ等においては、特に画角が大きな場合の
画面周辺の大きな倍率色収差を抑えるための用い方がある。これについても図 3をご参照願いたい。
同じ角度で眼に入射した光線群は網膜上、一点に集光する。光束が十分細ければ色による光線角度
の違いは目立たない。
2.参考文献
1) 久保田広:応用光学/POD 版(岩波書店、東京、1980)
2) 東條四郎:レンズ(河出書房、東京、1942)P211
3) 鈴木達朗:“幾何光学”光学技術ハンドブック(朝倉書店、東京、1997)P69
4) 早水良定:光機器の光学Ⅰ(日本オプトメカトロニクス協会、東京、1995)
4) 吉田正太郎:屈折望遠鏡光学入門(誠文堂新光社、東京、2005)P206,P259