以下では、さらに光学系を拡張して 2 枚組のダブレットの焦点距離と主点位置等を計
算してみよう。ここからは公式化では複雑になりすぎるので実際の数値計算を行うことに
する。必要な条件は図 3 にある。ここでも、前節と同じで基本的には(1)(2)式の近軸光線
追跡式に換算傾角、間隔を用いて、光線の屈折[(1)式]と移行[(2)式]に対する繰り返し計算
を行っていく手法には変わりがない。
準備計算
φ1=(1.563838-1)/66.269=8.5083×10-3
φ2=(1.666796-1.563838)/(-44.524)
=-2.3124×10-3
φ3=(1-1.666796)/(-191.02)=3.4907×10-3
e1=3.2/1.563838=2.04625
e2=1.5/1.666796=0.89993
繰り返し計算
α1=0、h1=1
α’1=α1+h1φ1=0+1×0.0085083=α2
h2=h1-e1α’1=1-0.0085083×2.04625
=0.98259
α’2=α2+h2φ2=0.0085083+0.98259×(-0.0023124)=0.0062362=α3
h3=h2-e2α’2=0.98259-0.89993×
0.0062362=0.97698
α’3=α3+h3φ3 =0.0062362+0.97698×0.0034907
=0.0096465
結果
f’=1/α’3=103.665, Bf=h3/α’3=101.278, △’=Bf-f’=-2.387
(設計の計算結果としては小数点以下 3 桁は必要)
SK11: nd=1.563838
SF19: nd=1.666796