図では最周辺と中央部は球面になっている。)図 4 の様な形状が得られる。
図 4 フレネルレンズの完成
このレンズには図 1 のレンズの持つ基本的な屈折力に同等なものは存在しているはず
である。勿論斜めに入ってくる光束にうまく対応できない(ギャップの位置に光りが来てし
まうと)などの欠点は持ち合わせているが、照明系用等としては、コスト的な面も含め、図
1 と比べて非常に合理的な構造になる。
2.フレネルレンズの像位置と頂角の関係
ここで、図 5 にある様に、図4のフレネルレンズを前後逆に配置して、そのひと山による
(一つのゾーンによる)光線の屈折について定式化してみよう1)
。レンズの媒質の屈折率は
nとし、諸量は図 5 にある通りで、Y は光線の入射の高さである。物体側の面は光軸に直交
する平面と言うことになる。メリディオナル断面内ではプリズムの屈折と同じになる。